夢から醒めて……
 

 

気がついたら荒い息を繰り返してた
目の前に君の顔があって

「どうしたの? うなされてたよ。悪い夢でも見た?」
「……わかんない」

目が醒めたら忘れてしまっていた
思いだそうとして
たしか、なぜだかわからないけど、とても恐くて
そしたら君を見つけて……そして……
そこで僕はずっと君の手を握り締めていたことに気づく

「あ……ごめん」

手を離す僕  
その手はじっとりと汗ばんでいて

「ううん」

君が小さく首を横に振った

小さな灯りの光を受けて、てのひらが光っていた
手を離そうと思えば離せたはずなのに
汗で気持ち悪かったはずなのに
そう思ったら
君のことが愛しく感じた

「ありがとう」

僕がそう言うと
変に素直な僕が面白かったのか
君がクスクス笑った
そうだ
僕はこの笑顔に何度救われてきたことか……
きっと君は夢の中でも僕を助けてくれたんだよね?

 

 

【投稿者】 ヨネ

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